『夢があるから、希望があるから、皆どんなに辛い事があっても何とか頑張ってる。それを奪おうとしたあんたを私たちは絶対に許さない!』という事で、「ゴセイジャー」epic30レビューです。
以前から思っていた事なんですが、ベタな事を敢えてベタベタにやるという事が「ゴセイジャー」の持ち味なのかなと改めて今回観て思いました。
まぁ、それはある意味視聴者の予想の範疇を超える事ができていないという事もあるのかもしれませんが、そのベタな事をベタベタにやる気持ち良さというのは普遍的といいますか、必ずしも悪い事では無いのかなぁと。
また、そういう事を真正面からできるというのも「ゴセイジャー」というか「戦隊」そのものの持つ良さなのかもしれません。
星の平和を祈る護星祭。
そういうイベントがちゃんとあるのは良いですね。
エルレイの匣によってパワーアップする幽魔獣。
エルレイの匣の便利アイテム振りがどんどん加速していきますな。
人々から夢を奪い、それによって産まれた絶望の根によって地球を腐らせる今回の作戦。
人間を使って地球を間接的に腐らせていくというのは幽魔獣がよくやる手ですが、本来、養分を吸収する根を逆に養分を解き放つものと置き換えたのはそうきたかと。
『夢とは何だ?』と聞くゴセイナイト。
霧月さん、このセリフを意外に感じたんですけど、ゴセイナイトはゴセイジャーを認めただけで元はヘッダーだから人間的な思考や発想は無いのかと改めて思わせられました。
こういう展開は人間が変身する追加戦士ではありえないよなぁと。
夢を奪われるエリ。
目をかっ開いて倒れるのはある意味、怖い。
でも、夢の中でも『何とかなるなる』と周りを励ますのは実にエリらしい。
『私は地球が腐っていくのを見過ごせない』と言うゴセイナイトはやはりキャラがブレないなぁ。
だからこそ、人間ごと絶望の根を斬る事に躊躇いを見せたのはそれだけゴセイナイトが人間に対して、肯定的な感情を芽生えだしたかのように感じて印象的でした。
エリの明るさが、夢を諦めない思いが人々に夢を取り戻させていく。
これがベタな事をベタベタにやるという事なんですけど、やはり王道で熱いなと。
『ここはこれだろ!』というのを敢えて外さず真正面から取り組むというのはやはり観ていて気持ちいいですね。
ゴセイナイトがゴセイジャーを教え導くだけでなく、ゴセイナイトもまたゴセイジャーから大切な事を学んでいくというのは良いですね。
ゴセイピンクを乗せてグランディオンヘッダーが飛んできたのは良いなぁ(笑
スーパーゴセイピンクとゴセイナイトの同時必殺技が炸裂!
まさかスカイダイナミックをピンク単独の技として観るとは思いませんでした(といってもこれはスーパースカイダイナミックですが)。
スカイックゴセイグレートから夢を奪おうとするのが面白い。
スカイックソニックブーム。
まさかここでスカイックゴセイグレートの新技が出てくるとは思わなかったので、これは意外でした。
夢が人間にとって必要なものだと知ってもそれでも夢などいらないと言い切るゴセイナイトがストイック。
で、最後の護星祭でのエリの夢がゴセイナイトに対するものだったのが良かったです。
それにしてもゴセイナイトは本当にキャラがブレないよなぁと観ていて思ったり。
ゴセイジャーを認めた事で、ゴセイナイト自身も段々と変わっていった事は描写されているんですけど、人間の思いの様なものに対しては未だに理解できていない部分等でそれを凄く感じるなと。
やはり前述した様に元が人間じゃないという設定だからそういう風になるのかなと。
人間的な弱さやコミカルな部分を描かないというより、描けないからこそキャラとしてブレを感じなくなっているのかもしれません。
結果的に元がヘッダーであるという事(すなわち人間性が無い)がゴセイナイトというキャラに一貫性を持たせる形になったというのは面白いなぁと思いました。
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