比奈の怪力を見ても、全く動じないウヴァが実に怪人だなぁと。
アゲハヤミーの飛行能力に対抗する為にタトバコンボに変身してバッタレッグで対抗したのが良いなぁ。
『後藤さんがオーズになれば良い』。
このセリフで後藤のアンクの意見を一致させる方向に持っていった映司の策士振りが印象的。
“喰えないバカ”の一面を覗かせる場面だなと思いました。
封印を解いた映司以外はオーズになれない。
昔は特定の人物以外がライダーに変身できないのは当たり前だったのですが、ライダーに変身する人間がコロコロ変わる作品を数作経た今、このセリフは却って新鮮に感じます。
ガメルと協力しても、メダルは一人占めしようとするウヴァ。
何かそこがウヴァらしい。
オーズを攻撃した後藤を“新しい後藤君の誕生”と言いながらも謹慎を言い渡す鴻上。
ケーキのクリームを後藤に飛ばす地味な嫌がらせをしている辺り、かなりご立腹な様子。
それにしても、とりあえず何でも“誕生”に結びつけるのね。
名声欲が自分を馬鹿にした連中を見返したいという理由だった筑波。
そんな理由で映司が内戦に巻き込まれたエピソードを貰おうとしているのが映司にとっては辛いんだろうなぁと。
欲望を否定しない映司が筑波に有名になりたい理由を尋ねたのが印象的でした。
比奈に連れられて、オーズとヤミーの戦いを目撃する筑波。
この様にヤミーの親がオーズとヤミーの戦いを見るというのは今まで無かったので新鮮でしたね。
で、これは「電王」のイマジンではできない、「OOO」ならではだよなと思います。
まぁ、シチュエーション自体は「龍騎」28話を彷彿とさせる部分もありましたが。
自分が内戦に巻き込まれた話を筑波が使う事を了承するオーズが印象深い。
そこに名誉欲を超えた、映司の切なる願いが込められていたのがなるほどなぁと。
また、『大切なのは何かをする事』と言うのが深い。
そんなオーズ=映司の姿を見て、実は世界放浪の旅をしていなかった事を告白した筑波には驚きました。
そして、その言葉が後藤にも響いたいたのも印象的。
で、その言葉を受けて後藤がオーズのサポートに徹したのが良かったです。
後藤から託された新たなカンドロイド・電気ウナギカン。
「ウナギー」と鳴いているのが分かりやすい。
まぁ、それでもオーズに蛇に勘違いされましたけどね(苦笑
ただ、敵の動きを封じて、電気攻撃を喰らわせる等、戦闘面ではこれまでのカンドロイド以上に活躍していたのが印象的でした。
真木とカザリが手を組んでいたのは驚きました。
てっきりカザリは鴻上に近づくのかなとばかり思っていたので…。
ヤミーだけでなく、ウヴァ、ガメルも現れて絶体絶命なオーズ!
燃える絵面ですね。
なのにこんな状況でも全く歩調の合わないウヴァとガメルはやっぱりこいつらだ。
ガメルに鉄拳を叩きこんでコアメダルを3枚ゲット!
これもまた格好いい絵面でしたね。
ガメルのコアメダル3枚使い誕生したサゴーゾコンボ。
重力を操り、相手を翻弄する見た目そのままなパワーキャラなだけでないトリッキーな一面を見せて印象的。
で、この隙にウヴァからクワガタ・コアを奪い返すとは思いませんでした。
サゴーゾコンボのスキャニングチャージ。
重力を操る事で相手を自分のいる方へ引き寄せ、一撃をお見舞いするのは迫力ありました。
で、スキャニングチャージし終わると破壊されていた地面も元に戻るのが細かい。
何かをやる為に北海道への自転車旅行に旅立つ筑波に映司が餞別にパンツを送るのはやはり映司らしいと思ったり。
今回の前、後編を通じてやはり第7、8話の対になっているだなと改めて思いました。
映司を影響を受けて、変わっていくゲストという点も共通しているなと感じましたし、ある意味、映司の“欲望”というものに対するスタンスもより明確なものになっていったのかなと思います。
今回は映司が筑波(と結果的に後藤にも)言った『大切なのは何かする事』というのがキーであり、テーマであったと思います。
また、これにより後藤の話にもある程度の決着がついたかと。
自分の今すべき事をしっかりと見据えた事で後藤自身が“世界を守る”という己の欲望を制御できるようになったのかなと感じました。
今後は映司の理解者としてフォローをしていくのかなと思いました。
逆に言うと、後藤は今回の話で映司の理解者、人間としての協力者という初代の滝や「クウガ」の一条の様なポジションを獲得した為に、バースになるという可能性は無くなったかなとも感じました。
といって、後藤がバースになったらかなり恥ずかしいんですが…(汗